とうとう動かなくなってしまったバイク。修理の見積りをとってみれば、かなりの金額に。気がつけば長期間、駐車したまま放置してしまい…そんな動かないバイクも、処分することはできるのでしょうか?また処分するのであれば、どんな風に処分するのがいいのでしょうか?
バイクはたとえ動かなくても、部品とり目的や、車種自体に何らかのレアになる要素があれば売却することも可能です。価格がつかなくても無料で引きとってもらえる場合もありますし、バイク業界によるリサイクルシステムもあります。
こちらの記事では、バイクを無料処分する場合について解説していきます。
上で軽くご紹介しましたように、動かないバイクを処分するにはいくつかの方法があります。それぞれの方法についてひとつずつみていきます。
動かないバイクで価格がつく可能性があるのは、部品とりに使用できる場合や、何らかの希少な価値を持つバイクの場合です。
部品とりとして使う場合は基本的に台数が多く出回っている車種、つまりよく売れたバイクの方が有利と言えます。台数が多いということは、それだけほかのバイクの修理に使われたり、あるいはほかのバイクの部品と組み合わせて修理できる可能性も高まるからです。
逆にあまり出回っていないようなマイナーなメーカーや車種のバイクの場合、部品として使用できる場面は限られてくると言えます。ただし非常に台数の少ない車種や型番のバイクの場合は、逆にその希少さから価値が高くなり、不動車でも価格がついて買いとってもらえる場合もあります。
二輪車は業界によるリサイクルシステムが確立しており、対象の車種であれば無料で引きとってもらうことができます。ホンダやスズキ、カワサキ、ヤマハといった国内の主だった二輪車メーカーや関係団体が、’04年から同システムを運営しています。
リサイクルシステムがはじまって以降、参加事業者のバイクにはリサイクルマークが付くようになっています。当初はこのマークが付いたバイクのみがリサイクルの対象でしたが、’11年からは、マークが付いていないバイクもリサイクルできるようになりました。
とはいえ、すべてのバイクがリサイクルの対象になるわけではありません。対象となる車種は以下のページで検索することができます。
対象車両・引取基準|公益財団法人 自動車リサイクル促進センター
https://www.jarc.or.jp/motorcycle/object/
また、バイクがパーツごとにバラバラになっている場合は対象外です。引きとってもらう際には、バイクとして一体になっている必要があります。対象の車種であれば全国に約170か所ある「指定引取場所」に持ち込むことで処分できます。「指定引取場所」は、以下のページに場所の一覧があります。
指定引取場所一覧|公益財団法人 自動車リサイクル促進センター
https://www.jarc.or.jp/motorcycle/reception/
二輪車リサイクルシステムでは、「廃棄二輪車取扱店」に持ち込むことでもバイクを処分できます。「廃棄二輪車取扱店」は、環境大臣指定により廃棄バイクの収集・運搬を行うことができるバイク店です。全国に約8,000店があり、以下のページに一覧があります。
廃棄二輪車取扱店名簿
https://www.zenkeijikyo.or.jp/nirin/shop/
廃棄二輪車取扱店ではバイクを引きとりに来てもらうこともできますが、その場合は搬送費などが必要になる場合があります。リサイクル料金は無料です。
二輪車リサイクルシステム以外にも、価格はつかなくても部品目的で使ったり、海外に輸出するといった目的で、無料で動かないバイクを引きとってくれる業者もあります。二輪車リサイクルシステムと同様どんなバイクでも無料で処分できるとはかぎりませんが、持ち込まなくても無料で引きとりにきてもらえる場合もあります。
また二輪車リサイクルシステムの場合は参加しているメーカーのバイクでなければリサイクルの対象になりませんが、処分業者の場合、引きとり可能であればどこのメーカーのバイクかにかかわらず処分することができます。
馴染みのバイクショップがあれば処分の相談に乗ってくれるかもしれません。長いお付き合いのあるショップなら無料で処分してくれたり、格安で引き取ってくれる可能性があるかもしれませんので一度相談してみてください。
動かないバイクを動かすのはかなり体力がいります。不用品回収業者なら電話1本で不用品の査定・回収にきてくれますので安心です。
ですが、不用品回収業者を選ぶ際は、きちんと「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得していて、許可番号を公開していること、料金が明確であること、ホームページがあることなどが選ぶ基準となります。悪徳業者もいるとされているので、注意してください。中には信用のできない悪徳業者もあるのできちんと事前にリサーチしておきましょう。
また回収までに廃車手続きをきちんとしておくことも必要となりますので注意してください。
まずは「引きとってもらえるバイクなのかどうか」を、事前にできるだけ確認できる業者を探しましょう。メールやSNSなど、写真での確認に対応してくれるところであればベターです。
また二輪車リサイクルシステムのように、処分する場合は持ち込みが必要になる場合もあります。無料処分業者を探す際には、引きとりに来てもらえる業者であれば持ち込む手間や費用を省くことができます。
関連記事:動かないバイクは早く処分すべき?その理由と処分方法は?
みてきましたように動かないバイクを処分する際の引きとり先は、大きく分けて「買取業者」「指定引取場所」「廃棄二輪車取扱店」「無料処分業者」「バイクショップ」「不用品回収業者」の6つをあげることができます。
買取業者は価格がつけばもっともオトクですが、つかない場合は引きとってもらえない場合もあります。二輪車リサイクルシステムは対象となるバイクであれば確実に無料で処分できますが、同システムに参加していないメーカーのバイクの場合は対象外ですし、指定引取場所に持ち込む場合は搬送の手間・費用もかかります。
処分に価格のつかないバイクであれば、引きとってもらえるのであれば、無料処分業者がもっとも手軽で便利と言えるでしょう。